「更新に失敗しました。返答が正しい JSON レスポンスではありません。」エラーの解決法 | WordPress

WordPressを使用していると、時に予期せぬエラーメッセージに直面することがあります。「更新に失敗しました。返答が正しい JSON レスポンスではありません。」というエラーは特に混乱を招きやすいです。この記事では、このエラーメッセージの原因と、それを解決するための簡単なステップを紹介します。

「更新に失敗しました。返答が正しい JSON レスポンスではありません。」はなぜ起こる?

ワードプレスの投稿作業中に「更新に失敗しました」というエラーメッセージが表示されることがあります。初めてこのメッセージを見た人は戸惑うかもしれません。

ワードプレスは、記事を書いている間も、自動で内容を保存する機能があります。
この自動保存機能は、サーバーとの通信を行いながら動いています。もし、軽微なエラーが発生すると、ワードプレスはエラーメッセージを表示してしまうのです。

しかし、このエラーメッセージが出ても、実際には記事の内容は保存されている場合がほとんどです。つまり、「更新に失敗しました」と表示されていても、実は失敗していないということがあるのです。

このようにワードプレスの自動保存機能は、たとえ軽微なエラーがあっても安全確保を優先するため、エラーメッセージを出してしまうのです。

「更新に失敗しました」のエラーが出る主な原因

  1. プラグインが原因
    互換性の無いプラグイン同士が干渉している可能性があります。特に、セキュリティ系のプラグインや、キャッシュ系のプラグインが影響している可能性が高いです。
  2. テーマが原因
    使用しているテーマが古かったり、他のプラグインと互換性が無い場合、このエラーが発生することがあります。特に、最近テーマを変更した場合や、テーマを更新した場合に発生しやすいです。
  3. .htaccessファイルの記述ミス
    .htaccess ファイルに誤った記述があると、このエラーが発生することがあります。
  4. サーバの設定
    サーバーの設定によっては、WordPressからの通信を制限している可能性があります。PHP のバージョンや、メモリ制限などが原因で発生することがあります。
  5. functions.php の記述エラー
    functions.phpをカスタマイズしようとした場合にも発生する可能性があります。
    functions.phpはワードプレス全体に影響を及ぼすため、別の個所の修正が投稿画面に悪影響をしている可能性があります。

エラーが起こっている原因を突き止める方法

エラーの原因を突き止める上で、ブラウザの開発者ツールを活用するのがおすすめの方法です。
開発者ツールには、ウェブサイトとサーバー間の通信の詳細を確認できる機能があります。例えばChromeブラウザでは、次の手順で確認できます。

  1. 開発者ツールを開きます
  2. 「ネットワーク」タブを選択します
    デベロッパーツール「ネットワーク」
  3. 投稿の保存や更新を行い、エラーが発生するかを確認します
  4. エラーが発生した場合、ネットワークタブ上で赤字で表示されている項目をクリックします
    デベロッパーツール「ネットワーク」
  5. 「レスポンス」タブを開くと、サーバーからのエラー理由が表示されます
    デベロッパーツール「ネットワーク」エラーメッセージ

ワードプレスの場合、サーバーの応答は「JSON」という形式で記述されています。この中の「message」という項目を見ると、具体的にどの部分でエラーが発生したかが分かるでしょう。

エラーメッセージを確認することで、問題の原因がワードプレス自体のプログラムにあるのか、それ以外の要因なのかを切り分けることができます。適切な対処法を見つけるためにも、こうした開発者ツールを上手く活用するのが重要になります。

ケース別の対処法

プラグインの競合を解消する

プラグインの競合は、このエラーの一般的な原因の一つです。解決方法は以下のとおりです:

  1. ダッシュボードから「プラグイン」-「インストール済みプラグイン」へ移動します。
  2. 1つのプラグインを無効化します。
  3. 無効化後にエラーが解消するか確認します。
  4. エラーが解消しない場合は、次のプラグインを無効化します。
  5. すべてのプラグインを無効化してもエラーが解消しない場合は、他の原因を検討します。

テーマの問題を調査する

以下の手順で、デフォルトテーマに変更し、エラーが解消するか確認します。

  1. ダッシュボードから「外観」-「テーマ」へ移動します。
  2. 現在有効なテーマの「詳細」をクリックします。
  3. 画面下部の「テーマを無効化」をクリックします。
  4. デフォルトテーマ(例:「Twenty Twenty-Four」)を有効にします。
  5. デフォルトテーマでエラーが解消しない場合は、他の原因を検討します。

サーバーリソースの不足を解決する

サーバーのリソース不足もこのエラーの原因となることがあります。特に共有ホスティング環境では、リソースが限られているため、以下の対策を検討してください:

  1. ホスティングプロバイダの管理画面からPHPのメモリ制限を増やすことができるか確認します。
  2. サーバーのエラーログを確認し、リソース不足に関連するエラーがないか確認します。
  3. 問題が解決しない場合は、ホスティングプランをアップグレードするか、より高性能なホスティングオプションを検討してください。

functions.php の修正

ワードプレスをカスタマイズしようとして、functions.phpファイルを編集した場合、投稿画面で「更新に失敗しました」というエラーが発生することがあります。

functions.phpは、ワードプレス全体の動作に関わる重要なファイルです。そのため、このファイルを間違って編集してしまうと、ワードプレスの別の部分に影響が出る可能性があります。

投稿画面はワードプレスの中核機能の1つですから、functions.phpの変更によって、投稿の保存や更新に支障が出るかもしれません。すると、「更新に失敗しました」というエラーメッセージが表示されてしまうのです。

一見、投稿画面とfunctions.phpは直接関係がないように見えますが、実はワードプレスの様々な機能が密接に関連し合っています。そのため、functions.phpの小さな変更が、思わぬ部分に影響を及ぼすこともあるのです。

このようなエラーに遭遇した場合は、functions.phpの変更箇所をよく確認し、必要であれば元に戻すことをおすすめします。それでも解決しない場合は、別の原因を探る必要があるかもしれません。

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